2010年6月22日火曜日

『Saturday Night』

かつて
神に仕える少女を知っている

いまはただ
忘れているだけ

いまはただ
記憶喪失者

きっと憶い出す
きっといまのまま

素直な心で
いてくれたら

Saturday Night
天使は寄り添い肩を抱いているよ

おれがどこかからかいつの間にか知るやつ

彼女にやさしい微笑みを与えてやってくれよ

それがただおれの望み それがただおれの役目

奇妙な話

土曜日の夜は煙に巻かれた堕天使の祈り

女神様は繋がれたまんま

悪魔のお帰りを待つ

昼のライオンは

夜の海で

美しい髪を

棚引かせ泳ぐ

堕天使は悪魔に

ただ憧れただけ

ありもせぬ幻影に

ただ魅せられただけ

それがまたいいじゃない

土曜日の夜は 日曜の朝を

迎えに行こうとしただけ

羨ましい限りのこの街

歓楽街

享楽者たち

活気に満ちた湿気た通り

誰も知らないルームナンバー

彼女にとって秘かな光

誰も知らない部屋

それも愛

お祭り騒ぎ

嫌いじゃない

乱痴気騒ぎ

嫌いじゃない

絶頂もどん底もなく

シーンは流れる

シーンは流れる

シーンは流れる水のよう


2010年6月17日木曜日

『§-3』

世はみな人だかり
馬上人野次投げる
草の根の生える所
知らず知らず放る
陽光照也症状無常
我知らず我無き也





遥かナスカの空
サボテンの樹海
帰りのない列車
自殺者のメッカ
人通りはまばら
眼差しは皆紺碧
ギラツイタ紺碧
神を冒涜せしめ
枯れた花に実成
遠く海は向こう
隣君に夢中夢中
離れたくはない
行かねば観れぬ
絵があると言う
いいか
おまえは待ってろよ
いいな
おまえはここにいろ
だって
おまえは女おれは男





もっともっと
ワクワクして
もっともっと
ドキドキして





叩き込む愛
ゴールデングローヴ
骨の髄まで
ゴールデングローヴ





遥かナスカに雨
我らアメの民也
雨は地上に報す
神のみ成せる業





とある日
わたしは
知るのだ

愚かで
無知な
ものの

末路
淡き


雪景色

凍てつく

愛の緊張と

快楽的姓陶酔

ゆらめき蝋為す

悲劇憤怒俄か喜び

混沌と緩慢としびれ

2010年6月10日木曜日

『§-2』

ネガティブなモラリストツーリスト

迷子なガイド迷路なガイダンス

はた迷惑おっちょこちょい

要はジェラシー

鏡の前の

“わたし”

小石

恋し

“わたし”

鏡の前で

踊りましょう

跳びましょう廻りましょう

地球のリズム宇宙のテンポ眉潜める委員

“自由”って?“わたし”って?“みんな”って?

はなはだちゃんちゃら不可思議なメロディ委員会

“空”は“心”のすべて突き抜けるは“真空”の世界

“雫”は“魂”の証改めて美しい“わたし”

感じよ考えよ塗れよ!!


2010年6月1日火曜日

『§-1』

いえすたでいをうたおう

かずお

よしと

あなばあす
Anna Barth

うぇいつ
Tom Waits

まんそん
Malilyn Manson

ひとりじゃない

そう

ひとりじゃない

あきこ

わと

神々がぼくを後押しする

そう

ひとりじゃないんだ

そのことを

“自覚”

してほしい



H▲RRY