神に仕える少女を知っている
いまはただ
忘れているだけ
いまはただ
記憶喪失者
きっと憶い出す
きっといまのまま
素直な心で
いてくれたら
Saturday Night
天使は寄り添い肩を抱いているよ
おれがどこかからかいつの間にか知るやつ
彼女にやさしい微笑みを与えてやってくれよ
それがただおれの望み それがただおれの役目
奇妙な話
土曜日の夜は煙に巻かれた堕天使の祈り
女神様は繋がれたまんま
悪魔のお帰りを待つ
昼のライオンは
夜の海で
美しい髪を
棚引かせ泳ぐ
堕天使は悪魔に
ただ憧れただけ
ありもせぬ幻影に
ただ魅せられただけ
それがまたいいじゃない
土曜日の夜は 日曜の朝を
迎えに行こうとしただけ
羨ましい限りのこの街
歓楽街
享楽者たち
活気に満ちた湿気た通り
誰も知らないルームナンバー
彼女にとって秘かな光
誰も知らない部屋
それも愛
お祭り騒ぎ
嫌いじゃない
乱痴気騒ぎ
嫌いじゃない
絶頂もどん底もなく
シーンは流れる
シーンは流れる
シーンは流れる水のよう