2010年6月17日木曜日

『§-3』

世はみな人だかり
馬上人野次投げる
草の根の生える所
知らず知らず放る
陽光照也症状無常
我知らず我無き也





遥かナスカの空
サボテンの樹海
帰りのない列車
自殺者のメッカ
人通りはまばら
眼差しは皆紺碧
ギラツイタ紺碧
神を冒涜せしめ
枯れた花に実成
遠く海は向こう
隣君に夢中夢中
離れたくはない
行かねば観れぬ
絵があると言う
いいか
おまえは待ってろよ
いいな
おまえはここにいろ
だって
おまえは女おれは男





もっともっと
ワクワクして
もっともっと
ドキドキして





叩き込む愛
ゴールデングローヴ
骨の髄まで
ゴールデングローヴ





遥かナスカに雨
我らアメの民也
雨は地上に報す
神のみ成せる業





とある日
わたしは
知るのだ

愚かで
無知な
ものの

末路
淡き


雪景色

凍てつく

愛の緊張と

快楽的姓陶酔

ゆらめき蝋為す

悲劇憤怒俄か喜び

混沌と緩慢としびれ