2010年7月4日日曜日

『ペガサス』

ペガサスのその翼が 恐怖によるものならば 月は蒼冷めたまま 少女には鉄の夢を

一角獣は捕らえられ 裁かれるべきなのか? 王が号令をかける 少年は鉛熱の夢を

わたしは森深く立つ 聖も俗もない夜に眠る 紅い水晶の月の雫 わたしは白い夢を

わたしは池のほとり 快いぬめりに包まれる 黄色い倍音響く城 わたしは深い安堵

わたしは信号である 張りつめた信号である 白い世界は導いて わたしは純白惑星